この記事の目次
男性用しびん「手持ちユリナー」取扱説明書
ベッドで上を向いて寝た姿勢、横向きに寝た姿勢、立った姿勢、車いすに乗ったままでも使用可。ご自身の状態にあわせた使い方ができるセパレート型尿瓶。尿意があるものの一般的な尿瓶を使うことが難しい方に便利。採尿部(レシーバー)と集尿部がチューブで繋がっており、一般的な尿瓶よりも患者様自身の力で採尿部(レシーバー)をあてやすいのが特徴。ただし、使用にあたっては高低差が必要です。
各部の名称・材質
★レシーバー:別名 受尿器。手持ちハンドルを持ち、陰部に直接挿入します。(シリコン製)
★導尿チューブ:しなやかで柔らかい1.5Mのチューブ。多少ねじれても、尿器の使用に影響なし。
★ワンタッチキャップ:ボタンを押すだけの簡単オープン。装着時は押し込むだけのキャップ。
★集尿タンク:最大容量2,800mlのタンク ※尿量目安の目盛り付き。
★臭い防止フタ:排尿後の尿臭を防止する臭い防止用のフタ。レシーバー挿入口に被せて使用。
★洗浄ブラシ:集尿タンク内を洗浄するためのブラシ。ブラシの芯は針金なので、自由に曲げて使用可。
各部の材質
レシーバー | シリコン |
導尿チューブ | ポリ塩化ビニル(PVC) |
キャップ | ポリアセタール(POM) |
集尿タンク | ポリエチレン |
ハンドル | ポリアセタール |
フタ | シリコン |
注意事項
ご使用になる前に、取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。
- 皮膚に発赤などの異常がみられた場合は、ただちに使用を中止して下さい。
- 使い慣れるまでは、防水シーツ等を敷いてご使用ください。
- 臭いや感染症のもととなる細菌やカビの繁殖を防ぐため、各部品の洗浄、消毒乾燥など衛生面には十分注意してください。また、使いまわしは厳禁です。
- 本商品に示された表現や再現性には個人差があり、必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
- 当社が推奨する方法以外で本製品を使用した場合、身体的障害またはその他の損失に対して一切責任は負いません。
- 本商品に示された表現や再現性には個人差があり、必ずしも利益や効果を保証したものではありません。
- 本製品に改造、改変等を加えて使用した場合でのトラブルは応じかねます。
- 尿の流れを確保するため、レシーバーと集尿タンクとの高低差は必ず設けてください。
- 直射日光を避け、室温で乾燥した場所に保管してください。
基本的な使用方法
注意事項:使い慣れるまでは、万が一に備えて防水シーツを敷くなど、寝具が汚れないようにしてご使用ください。
使用時の姿勢(例)
ベッド上での仰臥位または側臥位
ベッド端坐位、ギャッジアップ座位
ベッド横立位(手すりをつかまり)、車いすに乗ったまま
注意事項1:導尿チューブの長さ調節
導尿チューブはベッドの高さや、使用シーンにあわせて短くカットしてご使用ください。導尿チューブが長いと、その分、尿がチューブ内に滞留しやすくなったりと、尿の逆流や流れが悪くなる原因となります。
また、チューブは斜めにカットすると、消音されやすくなりますし、ワンタッチキャップへ差し込みやすくなります。
注意事項2:チューブの高低差の保ち方
手持ちユリナーは、受尿器(レシーバー)で受けた尿がスムーズに導尿チューブ内を通って、集尿タンクに集尿される仕組みです。電気の力を使わずに、尿は重力で自然落下させる仕組みなので、尿が上から下へ流れるようカタチでご使用ください。
また、ベッド下に垂れ下がったチューブが谷や凹のかたちになると、その部分に尿が滞留して流れが悪くなります。対策としてチューブの山や谷ができないように、本などを台にしてチューブの谷を無くしたり、集尿タンクを遠方に置いてチューブを張る、または余分なチューブをカットして短くするなど対策が必要です。
レシーバー(受尿器)のあて方
レシーバーは、根元まで挿入したほうが、失敗が少ないです。また、レシーバーが上向きにならないように、高低差にも気を付けてください。
レシーバー(受尿器)ハンドルの持ち方
手持ち用ハンドルは上向きでご使用ください。上図のハンドルが下になる使用方法では、尿が流れませんのでご注意ください。
臭い防止フタの使い方
排尿後の臭い防止として、レシーバーにかぶせて使用してください。ヒモやゴムなどで、フタとハンドルとを繋いでおくと、うっかりフタを無くしてしまうことも無くなるでしょう。
手入れの仕方
長くお使いいただくためにも、必ず毎日お手入れしてください。
ハンドルをレシーバーから外して洗浄することで、より衛生的に保つことができます。
レシーバー(受尿器)の外し方
以下の画像を参考にハンドルを外してください。
汚れの除去・洗浄
お手入れの基本手順は、①汚れの除去・洗浄 ②消毒 ③すすぎ ④乾燥の流れとなります。
内レシーバ、外レシーバー、導尿チューブおよびハンドルを分解したのち、以下手順に沿ってお手入れを行ってください。
- 風呂桶当にぬるま湯を入れ、トイレ用中性洗剤を混ぜてしばらく本体およびチューブを浸す
- 柔らかいスポンジでこすり、汚れを除去
- 水で洗い流す
- 薄めたハイターに15分~20分浸し、消毒
集尿タンクは、洗剤等を入れて上下左右に振り、ゆすいでください。水だけでも良いです。また、汚れがひどい時は、洗浄ブラシを使って、集尿タンクの内部をこすって汚れを落としてください。
常時装着する場合
ADLの変化や生活環境因子により、自身でレシーバーが持てなくなったり、介護者による採尿が難しくなった場合は、常時装着としての利用をご検討ください。
常時装着で使用する場合は、レシーバーからハンドルを外し、ユリナー専用パンツ(KUR102)または、おむつ等でレシーバーを陰部に固定してご使用ください。
保証・返品について
衛生商品のため、一度使用された場合は返品をお断りしております。ただし、お届けした商品が破損していた場合は、お手数ではございますが到着後10日以内にご連絡(052-684-6829)ください。良品とお取替えいたします。