医療介護機器等高度化支援事業 活動報告|令和3年度

医療介護機器等高度化支援事業とは

医療機器・介護機器の開発に挑戦する中小企業を支援するために、名古屋市と名古屋産業振興公社が令和2年度より実施している事業。医療機器および介護機器に精通したコーディネーターとともに、病院・介護施設での試作品等の実証・評価・各機関と連携した機器等の高度化支援を行っております。

医療現場・介護現場にとっては人材不足が懸念される昨今、この事実を通して現場の一助となる製品開発が期待できます。また、中小企業にとっては自社が持つ高い技術を医療・介護分社へも活かし、新たなビジネスチャンスにつながることが期待できる、そんなことを支援している事業です。

医療介護機器等高度化支援事業の概要医療介護機器等高度化支援事業(名古屋市)の概要

 

実用性の高い製品開発を支援

専門分野に詳しいコーディネーターが各機関(病院、大学、施設や他メーカー)との連携をサポートし、新たな介護機器・医療機器の開発、評価および製品化のお手伝いをしていただけます。

より実用性の高い製品の完成を目指すためには、実証・評価をし、ほんとうに現場で使えるレベルのものか判断することが重要です。現場検証にて得た助言から製品の改良をしつつ、病院や介護施設、専門家とのつながりを強くして製品化することが必要です。

新規参入した企業としては、開発の早い段階で現場評価が得られることから、手戻りを極力おさえて製品開発を進めることができ、コストと時間の節約にもなります。また、新たな課題や改良点の発見で、具体的な使用方法や販売ターゲットの絞り込みができるようになります。

支援の流れ

1.応募

実証評価を希望する場合は当事業(名古屋産業振興公社)へ応募

2.ヒアリング

コーディネーターが企業へ訪問し、試作品や評価希望内容等の確認を実施

3.検討・調整

企業へのヒアリングを基に、試作品を評価する病院・介護施設を検討、受け入れ先との事前調整や打診、日程などを調整

4.段取り

企業はコーディネーターと相談し、評価手順書を作成し、評価の目的、機器が目指すもの、使用方法等、受け入れ先で説明する内容をまとめる

5.実証・評価

検証評価の受入先(病院や施設)にて専門家(医療介護従事者や施設利用者)が実際に試作品を使用し、実証・評価をおこなう

6.報告

専門家からの評価や、現場スタッフからのアドバイスなどをまとめた報告書を受け、今後の改良や販路拡大に活用する

 

といった一連の流れを全て、コーディネーターがサポートしていただけます。

実証評価施設(例):名古屋市立大学病院、特別養護老人ホーム愛の里名古屋東、特別養護老人ホーム平田豊生苑

 

令和3年度 実証・評価機器

朝日産業のユリナーシリーズでは、販売を目指している手持ちユリナーを施設で評価していただきました。

手持ち式男性用採尿器「手持ちユリナー」とは

端坐位で使用する手持ち式男性用収尿器。既に販売中の「Mr.ユリナー」にて実績のある肌にやさしいシリコン製受尿器を採用し、利用者本人や介助者が使いやすい手持ち形状となっています。また、匂い防止用の尿器フタ、取り扱いが楽な細い導尿チューブ、大容量タンク(2,800ml)タンクが付属。

手持ちユリナー-実証評価

手持ちユリナー-実証評価用の試作品

[実証・評価の内容]

特別養護老人ホーム愛の里名古屋東にて、入居者やスタッフの方々を対象とし、実際に排尿していただきました。利用者と介護者双方の視点から、使用感、安定感、付属品の使い勝手等、製品化に向けて評価を実施検証することができました。

[開発のきっかけ]

夜間の排尿で尿瓶(しびん)を使用する方、または尿瓶介助が必要な方が、尿瓶を使用しているときにベッドや衣類を汚す不安を払拭したいユーザー様の声がきっかけとでした。販売中の「Mr.ユリナー」「ダンディユリナー」のノウハウを活かし、手持ち部を新たに取り付けた採尿器(しびん)を開発しました。

発売時期(令和4年9月)

改良修正を重ね、令和4年9月に新たなユリナーシリーズ「手持ちユリナー」を販売させていただきました。

採尿器『手持ちユリナー』使用イメージ手持ちユリナーAS-TUR010セット内容

 

医療介護分野への参入を目指す、または医療介護従事者とのネットワークを深めたい企業様にとっては、当事業が大変活用できることは間違いありません。企業内だけで悩まずに、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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