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下腹あたりに違和感が!
いつもと違う腹痛に加えて、頻尿・尿意切迫感など膀胱などの下腹部に、とっても強い違和感や痛みがあれば、「膀胱痛症候群」を疑いましょう。
膀胱の間質というところに炎症が起きることから「間質性膀胱炎」とも言われている症状かもしれません。
間質性膀胱炎(膀胱痛症候群)って?
症状は、普通の膀胱炎のようにも感じますが、細菌検査をしても細菌は見つからないのが特徴です。膀胱はもちろん子宮など骨盤内にこうした症状を招く病気も見当たりません。
ただ、何らかの膀胱粘膜の傷害がおこって、おしっこに含まれた刺激物質が膀胱粘膜下の間質に侵入して炎症を起こす。
その炎症が刺激感や痛みを起こすのです。
痛みや腹部の違和感は、波があって、季節の変わり目やストレス・疲労であったりと、人それぞれ異なります。それが故に間質性膀胱炎に気づくことなく、内科・外科・泌尿器科・婦人科・神経科など、どこを受診しても原因が見つからず、最適な治療にたどりつけなかった患者さんが多くいらっしゃいました(ひと昔前の話ですが・・)。
間質性膀胱炎(膀胱痛症候群)の治療は?
今日では病気のメカニズムがある程度解明されて、診察治療体制も整っています。専門医もいらっしゃいます。また効果的な治療法も確立されてきました。
患者一人ひとりの症状に応じて鎮痛剤や抗アレルギー剤、抗うつ剤などの薬が処方されるのが一般的です。
また、間質性膀胱炎だけでなく重症の月経時痛、外陰部痛、過敏性腸症候群や子宮内膜症関連痛などを、ひっくるめて「慢性骨盤痛症候群」と呼ばれています。これらは全て、悪性でもなく明らかな感染でもないのにもかかわらず、下腹部に痛みがあることが共通です。
膀胱炎と診断されなかったときは?
膀胱炎のような症状があって、膀胱炎とも診断されない。検査では何も原因が見当たらないなぁという場合には、ネットで「間質性膀胱炎」「膀胱痛症候群」「慢性骨盤痛症候群」などを調べて、専門医を探して受診することをお勧めしますよ。